2011年6月13日月曜日

テレビの番組で

先月の静岡県の検査で、生茶葉・飲用茶ともに規制値を越えるものはなかった。
しかし、政治家の要請を受け、今月に入り荒茶・製茶を検査したところ、
「本山茶」が規制値を超え、製造工場は出荷停止となった。

スタジオで専門家を迎え、お茶について解説。
生茶葉から荒茶・製茶にする際に、水分を5分の1程度にするため、
単純にセシウムの濃度は5倍程度になるが、
お茶にするときに薄めて飲むので、セシウムの濃度は30分の1程度になると説明した。

食品と同じ暫定規制値を適応させる荒茶・製茶は暫定規制値を超えたが、
生茶葉や飲用茶は暫定規制値を下回っている。
飲用茶はこのまま飲んでいっても何ら影響はない。

政治家は荒茶の検査に反発した。
荒茶を検査をするのは、国際放射線防護委員会などの考え方に基づき、
セシウムを年間5mSvまでするという国の方針によるもの。

食品を5つのカテゴリーに分けて、それぞれを1mSv以下にするように設定され,
1kg当たりの値が設定されている。
飲用茶は飲料水と同じカテゴリーで1kgあたり200ベクレル、
製茶は肉と同じカテゴリーで1kg当たり500ベクレルに設定されている。

街の大多数はお茶は飲み物だと思っており、食べるとしても量的に限られてくる。
荒茶・製茶の規制が必要な理由について厚生労働省は、製茶を食用とする可能性を考え、
規制値を超える食品を流通させられない、としている。

しかし、今回規制値を超えた製茶を飲用茶として1年間飲んだ場合でも、
全く人体に影響があるレベルではない。

検査が増えるとコストがかかり、細かすぎるとわかりにくい。
そして、専門家が足りないという理由で食品ごとに規制値を作ることができない。
しかし、途中で濃縮され、口に入る段階でレベルが下がるものがお茶以外に見当たらない。

0 件のコメント:

コメントを投稿